イラストレーター新機能「ベクター生成AI」がすごい!

illustratorがバージョン28.0にアップデートされ、いくつか新機能が追加されました!
ここ最近、PhotoshopのAI塗りつぶし機能が正式リリースされ話題を呼んでいましたが、それに匹敵するほどの衝撃的な機能も追加されています!

その機能とは「ベクター生成AI」。本記事では、「ベクター生成AI」についてご紹介したいと思います!

目次

新機能「ベクター生成AI」とは

チャットGPTのようにプロンプトを入力し、それに基づいたイラストを生成してくれる機能です。他の生成AIツールとの大きな違いとしては「編集可能なベクターデータで生成可能」ということです。

昨今AI生成は精度は高くなっているもののまだ完璧とは言い難いです。少しこの部分を大きくしたい、ここの色味を変えたいなど思ったことは多々あるかと思いますが、イラストレーター上で簡単に編集可能な点が良いですね。

ベクター生成AIの操作パネルの説明

操作パネル

バージョンを28.0にアップデートすることで、「プロパティパネル」にベクター生成AIの操作パネルが追加されています。操作パネルの項目についてご説明します。

  1. 種類
    選択する種類によって生成されるテイストが変わります。種類は下記4種類になります。
    ・被写体
    ・シーン
    ・アイコン(被写体よりもデフォルメされたものが生成されます。)
    ・パターン(=柄を生成できます。スウォッチ登録が可能です。)
  2. プロンプト
    こちらに生成したい内容を入力します。日本語対応してますが、場合によっては英語の方が精度高く生成されます。
  3. スタイルピッカー(画像などからそのスタイルを抽出できる)
  4. サンプルプロンプトを表示(現状まだ少ないですが、今後増えていく予定です。)
  5. ディテールの設定(1〜5の数値で設定可能です。数字が小さい方がシンプルなものが生成されやすいです。)

新機能を実際に試してみた

プロンプトに【青いネコ 細身 かっこいい】と入力し、被写体を4つ生成してみました。

イメージとはかけ離れているものもありますが、左から2つは結構良い感じです!

更にプロンプトはそのままで、被写体〜シーンまで一通り生成してみました。

どうでしょう?全体的に良い感じではないでしょうか。生成の傾向的に陰影をつけたものが出来上がりやすく、フラットデザインにするには少し手を加える必要がありそうです。

最後にプロンプトは先程と同じまま、スタイルピッカーを使用してみましょう。優しい雰囲気のキャンプ画像からスタイルを抽出し、生成してみました。

「青い」という表現は同じですが、しっかりとスタイルが反映され元の画像に合う色味とディテールになっています。

商用利用について

現在β版とされていますが、Photoshopの画像生成AIと同じく商用利用することが可能です。品位の保持と安全の確保としてポルノ的な表現、他者を傷つけるものは禁止事項として明記されてますが、通常利用する分には問題なさそうです。

まとめ

他にもいくつか生成してみて、生成されるイラストのディテールの差が大きかったり、パターンでの生成が荒かったりとまだ発展途上感は否めませんが、ベクターグラフィックを短時間で生成できる機能はやはり画期的だと思いました。

今後どのように精度を向上させ、 進化していくのか注目していきたいと思います。

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この記事を書いた人

株式会社トラムが運営するGarageのアカウントです。
デジタルマーケティング担当者、Webサイトの運用担当者、中小企業経営者にとって役立つWebサイトの構築・運用情報を提供してまいります。

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