残念な文章にしないために! ライティングで気を付ける点 7選

本などの紙媒体やWebサイトの文章で、「内容は間違ってはいないけど、なんとなく違和感がある」と感じたことはないでしょうか。
それは文章の体裁が整っていないなど、いわゆる「見た目」が関係しています。

その最たる例として、誤字脱字が挙げられます。
どんなに良いことが書かれていたとしても、誤字脱字が複数紛れていると、読者は読む気がそがれてしまうものです。
実際、ブログやニュースサイトのコメントなどで誤字脱字の指摘はよく書かれており、気になる読者は多いことがうかがえます。
文章をよく読んでくれる人ほどそのようなミスに気が付き指摘してくれますが、あまりにもその状態が続くと、熱心な読者でも読まなくなってしまいます。
そうなると、読者の減少や閲覧数の低下は避けられません。

今回は、文章の内容や誤字脱字を除いた、ライティングで気を付けるべき点を7つ紹介します。

目次

トンマナを合わせる

全体を通して、「トンマナ」を合わせて書きましょう。

トンマナとは「トーン&マナー(tone&manner)」の略語で、デザインやスタイル、雰囲気を統一して、一貫性を保つことを指します。
トンマナが文章内で統一されているかどうかは、ライティングにおける重要な点の1つです。

例えば、ビジネス向けの文章で「~だよね?」と砕けた文体で書くと、内容と文章がちぐはぐな印象になります。
また、「ですます調(敬体)」と「である調(常体)」が混在していると、文体のタイプが異なるためまるで印象が変わります。
会話では緊張のあまり敬語とタメ口が混在してしまうこともありますが、ライティングでは書き直しができるので、書く内容に合わせて統一しましょう。

なお、依頼を受けて文章を書く場合は、ルールや表記の指定有無を事前に確認し、それに沿って書きましょう。

【例】
修正前:
お疲れさまです。書類確認した。提出先は総務部でいいんだよね

修正後:
お疲れさまです。書類確認しました。提出先は総務部でよろしいでしょうか

表記を統一する

複数の表記がある場合は、1つの表記に統一しましょう。

例えば「ください」と「下さい」など、ひらがなで表記したり、漢字と混ぜて表記したりすることがあります。
どちらの表記も間違いではありませんが、文章内に両方書いてしまうと、同じ単語・同じ意味にもかかわらず複数の表記が混在することになります。
これを「表記ゆれ」といいます。
統一感がなくばらけた文章になってしまうので、どちらかの表現に統一して書く必要があります。

【例】
修正前:
(1)会場案内図は以下のURLよりダウンロードのうえ、ご確認下さい
(2)参加証は当社よりお送りしている受付メールをご確認ください

修正後:
(1)会場案内図は以下のURLよりダウンロードのうえ、ご確認ください
(2)参加証は当社よりお送りしている受付メールをご確認ください

同じ語尾を何度も続けて使わない

同じ語尾を使うのは2連続までに留めましょう。

トンマナや表記統一などを揃えたいからといって、「~です。~です。~です。」といったように、あまり同じ語尾を続けて使っていると、単調な文章に見えます。
「~です。~ます。~しょう。」など、間に別の語尾を使うようにしましょう。

【例】
修正前:
資料は明日確認します。そのうえで、A案とB案のどちらかに決めようかなと思います

修正後:
資料は明日確認します。そのうえで、A案とB案のどちらかに決める予定です

句読点は多すぎず、少なすぎず

志賀直哉の『春琴抄』のように意図的に書かれた文学作品以外では、句読点は適度に入れるようにしましょう。

句点(。)や読点(、)は文中に多すぎても少なすぎても読みにくくなります。
意味が変わる場合や、主語が長くなった場合、誤読を招く可能性がある場合は、読点を入れることで可読性が上がります。
しかし、あまりにも多く入れてしまうと、かえって文章が読みにくくなるため注意が必要です。
句読点の数に絶対的な決まりはありませんが、1文あたり2個、多くても3個までを目安にするとよいでしょう。

【例】
修正前:
中に入る前に、靴を、脱いで、くださいますよう、お願いします。

修正後:
中に入る前に、靴を脱いでくださいますよう、お願いします。

文章は長すぎず、短すぎず

文章は長すぎず、短すぎないよう、文字数のバランスを考えましょう。
一文あたりの文字数が多すぎても少なすぎても、何を言いたいのかが分からなくなります。
例えば上記「句読点は多すぎず、少なすぎず」の内容のように、読点の数を2個程度に絞ったとしても、一文あたりの文字数が多いと読みやすさが半減します。
目安として、1行あたり30文字以上ある場合、文章に読点が1つもないと、文章が読みにくいと感じる可能性が高くなります。
この場合は読点を入れることで解決できますが、句読点の数が増えすぎたり、入れるとかえって違和感がある場合は、素直に文を区切って複数の文章にするのが無難です。

【例】
修正前:
今日は遊園地に行ってジェットコースターと観覧車に乗りましたがとても混んでいてどちらも乗るまでに1時間かかりました。

修正後:
今日は遊園地に行きました。
ジェットコースターと観覧車に乗りましたが、とても混んでいて、どちらも乗るまでに1時間かかりました。

改行と段落で文章を見やすくする

文の間には適度に改行を入れ、段落を分けましょう。

文が長い場合や主語が変わる場合は改行し、話題や場所が変わる場合は段落を分けて、文章と文章との間に余白を追加します。
このように改行と段落を使い分けることで、文章がより読みやすくなります。
特にパソコンで見た場合は、表示される1行あたりの文字数が多めなので、見やすさを求めるのであればより改行と段落分けが重要です。

【例】
修正前:
16日のミーティングは11:00開始で場所は大会議室の旨、承知しました。エンジニアにもその旨伝えます。どうぞよろしくお願いします。

修正後:
16日のミーティングは11:00開始で、場所は大会議室の旨、承知しました。
エンジニアにもその旨伝えます。

どうぞよろしくお願いします。

固有名詞を正しく書く

人名や会社名、サービス名など、固有名詞を使う場合は正しく表記しましょう。
特に人名や会社名を間違えて表記してしまうと、大変失礼にあたります。

サービス名の場合は指摘されることは少なく、人名や会社名ほどマイナスイメージはつきませんが、文章の信憑性を上げるためにも正しく書いておきたいところです。
正しい表記が分からない場合は、公式サイトや企業サイトで確認しましょう。

【例】
修正前:
「youtube」「YOUTUBE」

修正後:
「YouTube」「Amazon」

まとめ

ここまで、ライティングで気を付けるべき点を7つご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
社内や社外向けの書き物や、Webサイトの更新などの運営の役に立ちましたら幸いです。

なお、トラムではメールマガジンのライティングのほか、キャッチコピーや営業用資料の制作も実績がございます。
Webサイトの制作とあわせて、コンテンツのライティングもお願いしたい……というご相談も承りますので、
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この記事を書いた人

株式会社トラムが運営するGarageのアカウントです。
デジタルマーケティング担当者、Webサイトの運用担当者、中小企業経営者にとって役立つWebサイトの構築・運用情報を提供してまいります。

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