Adobe Fireflyに新機能追加されました!

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Adobeが提供している生成AI「Adobe Firefly」で2024年3月末から「構成参照」という新たな機能が加わりました。これが結構すごいようで X(旧:Twitter)界隈で話題に上がっています。

「生成塗りつぶし」「生成拡張」のように、日頃の業務でも使える機能だと嬉しいのですが。。

こちら早速試してみたので、使用感などお伝えできればと思います!

目次

Adobe Fireflyとは

Adobe Fireflyは、Adobeが提供する生成AIツールで、Web版やAdobe Photoshop、Adobe Illustrator、Adobe Expressなどで利用可能です。テキストプロンプトを基にオリジナルの画像やイラストを自動生成(テキストから画像生成) などの多彩な機能があるため、デザインスキルがない方でも簡単にクリエイティブな画像を作成できます。

他の生成AIツールと比べ、Adobe Fireflyのメリットは以下の通りです。

  1. 商用利用が可能
    Adobe Stockに登録された使用許諾済みの画像や、著作権が切れたコンテンツを学習データに利用しているため、生成された画像は商用利用が可能です。
  2. Creative Cloudとの統合
    Adobe FireflyはAdobe PhotoshopやAdobe Illustrator、Adobe ExpressなどのCreative Cloudアプリケーションとシームレスに統合されており、ワークフローを効率化できます。
  3. 新機能の追加
    Adobe Fireflyは継続的に更新され、新しい機能が追加される予定です。これにより、ユーザーは最新のAI技術を利用してクリエイティブな作業を行うことができます。

構成参照機能とは

今回「Adobe Firefly」で使用可能になった「構成参照」は、単体の新機能というより、従来の「テキストから画像生成」に+αの部分として加わった機能です。生成した画像に対して、より正しいイメージ(構成)をAIに伝え、望み通りの結果を得られやすくすることができる「追加学習」のようなものです。

実際に構成参照を試してみた

1.テキストから画像生成

まずは従来の「テキストから画像生成」を行います。今回は以下のプロンプト(命令)を書き込み、画像を生成してみました。

夜の公園でスポーツウェアを着てランニングする男性3人、近くに滑り台がある

上記画像が生成されました。

以前「Adobe Firefly」で人物を生成した際は、人物が不得意でクオリティがだいぶ低かったのですが、結構いい感じに仕上がるようになりました。このままでも悪くないのですが、構成参照機能を試してみようと思います。

2.参照画像を用意する

思い描く構成を書いてみました。

はい、ラフ画像とはいえ、ひどいできあがりですね。横向きの人物・滑り台を書きましたがちゃんと認識されるのか。。

3.構成参照元を読み込む

左側のメニュー内に新たに「構成」という箇所が追加されましたので、そちらに用意した画像をアップロードします。

4.再度画像生成する

あのラフ画像がどのように認識されるのか、、。

どうでしょう。
ちゃんと人が横向きに。そして走るポージングも反映されています!人物が2人になっていますが、画像の生成形状を「正方形」に設定をいたため、それに対して、ラフ画像が横長だったのが原因かもしれないので、比率を「ワイドスクリーン」にして再度生成してみました。

見切れてはいますが、、一応3人画角内に入ってます。クオリティの低いラフ画像でもここまで反映されるのはすごいですね。もう少しわかりやすい構成にすることで、もっと思い通りのものが生成できそうです。

違うパターンで再度構成参照を試してみた

先ほどは構成参照にラフ画像を使用しましたが、「構成参照」の参照元は画像でもできるので、そちらのパターンでも試してみました。

1.テキストから画像生成

「テキストから画像生成」を行います。今回は先ほどとは異なるプロンプト(命令)を書き込み、画像を生成してみました。

丘の上にある金のリンゴが実る木、近くに家がある

思い通りの画像が生成されましたが、もう少し木の枝にフォーカスした画像にしてみたいと思います。

2.参照画像を用意し、読み込む

木の枝にフォーカスした画像を選定しました。こちらをアップロードしてみます。

3.再度画像生成する

どうでしょうか。参照画像通り木の枝にフォーカスされたものを生成することができました。しっかりとプロンプト「丘の上にある金のリンゴが実る木、近くに家がある」も反映されているのが素晴らしいですね。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

画像生成AIはクオリティが低い(AIが生成した感が強いテイスト)印象があり、且つ思い通りの画像を作るのはかなり難しいと感じておりましたが、今回加わった機能【構成参照】でより実用的になりました。

手書きの構成でも反映できるので、参照したい画像を見つけるのに時間がかかるということもなさそうです。

Adobe Fireflyは今後も色々とアップデートし使いやすくなるようなので、今後も新機能など追っていきたいと思います。

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この記事を書いた人

株式会社トラムが運営するGarageのアカウントです。
デジタルマーケティング担当者、Webサイトの運用担当者、中小企業経営者にとって役立つWebサイトの構築・運用情報を提供してまいります。

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